熱伝導率はフーリエの式で定義されます。定常法はフーリエの式に基づき試料の熱伝導率を計測する手法です。
定常法は試料の片面を加熱し試料温度が定常となった状態で測定を行うことから「定常法」と呼ばれています。通常、試料の加熱と温度検出は接触式です。熱流量を電気的な発熱量などによって与えます。試料の2点間の温度と長さを測定し、その間の温度勾配を測定することで熱伝導率が求められます。
定常法は、保護熱版法や熱流計法の等様々な種類があります。定常法の規格も複数あり、それぞれの違いも分かりにくいのではないでしょうか。今後何回かにわたって定常法とその規格について解説していきます。