ベテルで製造販売している熱物性測定機器のサーモウェーブアナライザとサーマルマイクロスコープは、試料に周期的に強度が変化するレーザー光を照射して、熱拡散率又は熱浸透率を測定する周期加熱法です。
ここで、熱拡散長という概念が出てきますが、
熱拡散長は温度波の一周期の長さです。
「温度波はほぼ1周期で減衰する温度の波」となりますが、
これが周期加熱法を特徴づけています。
熱拡散長は温度波の一周期の長さです。
「温度波はほぼ1周期で減衰する温度の波」となりますが、
これが周期加熱法を特徴づけています。
1周期で減衰するということは言いかえると伝わる範囲が制御できるということです。
端面の反射が無視できる。つまり試料の外形寸法が十分大きければ外形に自由度があります。
サーマルマイクロスコープのような表面加熱表面測温の場合測定できる深さが制御できます。
それでは、どうやって熱拡散長を制御するのでしょうか?
熱拡散長と熱拡散率、加熱周波数の関係式を見るとわかりますが、試料の熱拡散率が高いほど長く、測定時の変調中端数が低いほど長くなります。
また、そのほかの特長としては、周期変調した場合動的断熱条件と言って、
周波数が十分高ければ試料から変調成分に関しては周囲への熱リークを無視できます。
周囲への熱リークの対応は意外と大変で測定の誤差要因となります。