茨城県内でも石岡市は、比較的暖かい地域だと思いますが、
部屋の花瓶の水が凍るくらい寒い部屋で生活している
石岡市在住の「アワノッチ」です。

ふと気づけば、この熱物性ブログの人気記事 第1位が
私が書いた
『測定誤差を減らすための熱電対接着の4つのポイント』
http://blog.thermal-measurement.info/archives/51995918.html
だったので、関連する「熱電対」をテーマに記事を書くことにしました。

今回のテーマは、
『熱電対の付け方が異なると、温度測定の値にどれくらい差が出るのか?』
です。

さて、実験を始めましょう。

<用意するもの>
  • ヒーター
  • 熱電対 × 2
  • ポリイミドテープ
  • 温度調節器
  • 熱電対用データロガー

まずは、ヒーターに熱電対を2つ貼り付けました。
熱電対

熱電対の間隔は1mm程度です。
なので、付けた位置の温度はほとんど変わらないハズです。

ポリイミドテープで
熱電対の先端部のみを、大雑把につけました。

テープで固定しただけなので、ヒーターとの接触の仕方は
熱電対ごとに多少異なるハズです。(アバウトでごめんなさい)

熱電対_接着部分

ヒーターの温度を変えて、温度を測定してみました。

ただし、片方の熱電対①はヒーターの温度調節に使用しています。
また、2つの熱電対は多チャンネルのデータロガーで測定しています。

構成図

実験風景_机上


   ◇ - ◇ - ◇


測定結果は、以下のようになりました。

熱電対① [℃]
(温調に使用)
熱電対②
[℃]
①-②
[℃]
25
50
100
150
200
240
24
48
96
144
192
230
1
2
4
6
8
10


<結論>
今回の実験では
熱電対①②とも、ヒーターの真の温度を測定できているとは言い難いですが、
ほんのちょっとの熱電対の付け方の違い
(おそらくは測定物と熱電対との接触面積の違い)でも、
温度測定の値に、差がでることがわかりました。


では、私が前に書いた記事
『測定誤差を減らすための熱電対接着の4つのポイント』
http://blog.thermal-measurement.info/archives/51995918.html
に則った場合と
今回のように雑に取り付けた場合とで、どれくらい差が出るかというと…。


それはまた別の機会に紹介いたします。
期待していた人ごめんなさい。



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(著:アワノッチ)