こんにちは。
サーモマンです。

近年ますます重要になってきている、
熱拡散率測定ですが、
試料調整にはいくつかのコツがあります。

(a)熱拡散率を測定する場合、厚みあるいは長さの情報が必要になります。
 当社のTAの面内方向測定の場合、長さは自動的に読み込まれるので問題ありません。
 厚みに関しては測定者が実測する必要があります。
 熱拡散率に対して自乗で効いてきますので要注意です。
 特に反りのある試料に関しては、マイクロメーターの設置面積も考慮したほうが良いでしょう。

無題
 厚み測定は正確に↑

(b)カーボンスプレーで表面を黒化
 できるだけ薄く均質に塗布するのがコツです。
 金属などレーザーや赤外線を透過しないものであればこれだけです。
 セラミックス、ダイヤモンド、樹脂の一部、赤外線を透過する材料は
 レーザの透過を防ぐためにカーボンスプレーの膜が厚くなりがちです。
  スパッタリングをしてから薄めにカーボンスプレーを塗布したほうが良い場合が
 あります。

(c)粗面でも測定可能ですが・・・
 大きなうねりは測定誤差につながります。
 厚みが規定できないと熱拡散率も規定できませんので。

(d)熱伝導率の低めの試料は厚すぎると測定が難しくなります。
 目安として500マイクロメートル以下が望ましいです。
 熱伝導率が高めの試料であれば2000マイクロメートル程度でも
 測定可能な場合があります。

いづれも、高度な技術が必要なわけではありませんので、
ご安心ください。
当社にご依頼いただければ、もちろん
上記の点を考慮して測定いたしますのでさらに安心です。

測定依頼は、株式会社ベテル、下記お問い合わせフォームをご利用ください。
http://www.bethel-thermal.jp/contact/index.html