今回は高熱伝導性樹脂の測定事例紹介2回目です。
前回は、射出成形により作成した部材の各部の熱伝導性の分布をご紹介しました。
部材の各部で熱伝導性の違いがあるため部品の本来の性能を知るためには、
熱伝導性分布の測定が必要不可欠であることがわかります。
今回はより詳細に各部の熱伝導率とその異方性の測定結果をご紹介いたします。
サーモウエーブアナライザーTAでは、
高い空間分解能で厚み方向と面内方向の熱伝導率が測定できます。
熱伝導率の測定結果をご覧ください。↓
(画像をクリックすると拡大表示)
第一に、全面にわたって厚み方向と面内方向で大きく熱伝導率が違っています。
面内は高く50W/mK前後、厚み方向は10W/mK以下です。
第二に、溶けた樹脂が入ってくる⑦のゲート付近では面内方向の熱伝導率は低く、
②、①、⑥では上昇し、端の③、④、⑤では再び低下します。
これらの結果は、フィラーの配向や分布が樹脂の流動に伴い変化することに
よるものと思われますが興味は尽きません。
熱伝導率をシミュレーション等に用いる場合、
厚み方向と面内方向さらに、場所によりそれぞれ熱伝導率を評価しなければ、
正しい評価が難しいことが考えられます。
熱伝導率分布や異方性の強弱は、
樹脂の銘柄や金型の形状、さらに成形条件でも大きく変化しますので、
製品ごとの熱伝導率評価も重要です。
当社のサーモウエーブアナライザーTAは、
熱伝導率の異方性がある材料でも、同一ワークで測定できる装置です。
測定依頼は、
株式会社ベテル、下記メールアドレスまでご連絡ください。
k-hatori@bethel.co.jp
前回は、射出成形により作成した部材の各部の熱伝導性の分布をご紹介しました。
部材の各部で熱伝導性の違いがあるため部品の本来の性能を知るためには、
熱伝導性分布の測定が必要不可欠であることがわかります。
今回はより詳細に各部の熱伝導率とその異方性の測定結果をご紹介いたします。
サーモウエーブアナライザーTAでは、
高い空間分解能で厚み方向と面内方向の熱伝導率が測定できます。
熱伝導率の測定結果をご覧ください。↓
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第一に、全面にわたって厚み方向と面内方向で大きく熱伝導率が違っています。
面内は高く50W/mK前後、厚み方向は10W/mK以下です。
第二に、溶けた樹脂が入ってくる⑦のゲート付近では面内方向の熱伝導率は低く、
②、①、⑥では上昇し、端の③、④、⑤では再び低下します。
これらの結果は、フィラーの配向や分布が樹脂の流動に伴い変化することに
よるものと思われますが興味は尽きません。
熱伝導率をシミュレーション等に用いる場合、
厚み方向と面内方向さらに、場所によりそれぞれ熱伝導率を評価しなければ、
正しい評価が難しいことが考えられます。
熱伝導率分布や異方性の強弱は、
樹脂の銘柄や金型の形状、さらに成形条件でも大きく変化しますので、
製品ごとの熱伝導率評価も重要です。
当社のサーモウエーブアナライザーTAは、
熱伝導率の異方性がある材料でも、同一ワークで測定できる装置です。
測定依頼は、
株式会社ベテル、下記メールアドレスまでご連絡ください。
k-hatori@bethel.co.jp