アルミナフィラーの測定事例をご紹介します。

アルミナフィラーは、
樹脂に充てんすることで、
絶縁性を保ちつつ熱伝導性を高めるなど、
樹脂に機能性を付与することができます。

今回は、
電気化学工業株式会社様ご提供の試料を
サーマルマイクロスコープで評価いたしました。

アルミナフィラー01


アルミナフィラー02


この測定結果のポイントは3つあります。

①他の手法では難しかった数十マイクロメートルサイズの試料が測定できたこと。

②フィラーの熱伝導性は粒子内で均一ではないこと。

③今回の試料は金属で包埋していますので、測定時の温度上昇が抑えられていると考えられること。
(レーザを使った熱物性測定方法では試料の温度上昇が問題になりやすい。)

フィラー単体の熱伝導性が評価できることで、
フィラーを利用した素材、あるいはセラミックスの原料としての
粒子や最終製品であるセラミックスのさらなる性能向上が
期待できます。

当社のサーマルマイクロスコープTM3は、
薄膜の熱伝導率(100nm~)、
微小領域の熱浸透率(3μm~)の測定ができる装置です。

測定依頼は、
株式会社ベテル、下記メールアドレスまでご連絡ください。
k-hatori@bethel.co.jp