今回も引き続き熱電発電材料のひとつであるチタン酸ストロンチウム/SrTiO3の測定事例の紹介です。
今回の測定事例は弊社で入手したチタン酸ストロンチウム/SrTiO3の測定紹介です。

測定したのはフルウチ科学製片面鏡面状態のサンプルです。

当社のサーモウエーブアナライザーTAで測定しますと、

熱伝導率(熱拡散率)

 約11W/mK ( 4mm2/s )
   *熱伝導率は熱拡散率の測定値と比熱と密度の文献値から計算。

という結果です。
もともとダイヤモンド類似石として開発された材料で、超電導や誘電体基板分野で応用開発が進められているようです。

現在は開発中ではありますが、
毒性が低く、耐久性が高く、入手しやすい材料のようです。
熱電効果を利用した発電を一般化させるためには重要と思われます。

省エネは日本中、世界中が今後取り組まなければいけない課題であり、その中において熱電素子材料開発も加速することが
予想されますし、現に弊社には熱電素子材料の測定依頼が数多く寄せられています。
震災後、特に増えている傾向があり、省エネ世界に我々の測定技術が貢献できるならば、なんでも協力したいと思っております。


当社のサーモウエーブアナライザーTAは、
熱伝導率の異方性がある材料でも、同一ワークで測定できる装置です。
測定依頼、個別のご相談も賜っておりますので、お気軽にご相談ください。
株式会社ベテル、下記メールアドレスまでご連絡をお願いいたします。
k-hatori@bethel.co.jp