どうも、アワノッチです。
考えてみれば、このブログしばらく書いてなかった気が・・・

今回は、当社の熱物性測定装置の一つ「サーマルマイクロスコープTM3」で、
最近測定できるものが増えました! という話題です。

サーマルマイクロスコープTM3(以下、TM)
https://hrd-thermal.jp/apparatus/tm3.html
非接触で薄膜と微小領域の熱浸透率を測定する装置です。


今までお客様には、TMで測定できる試料の条件として、
―――――――――――――――――
・測定面が鏡面であること。
・表面粗さの理想は、Ra10nm程度。
―――――――――――――――――
と、ご案内させていただいていました。

しかし、金属板上の皮膜の場合、 表面粗さを実現するのが非常に難しく、
“表面が粗い試料” の測定は、残念ながらお断りせざるを得ない状況でした。

そこで、試行錯誤を重ね・・・
“表面粗さがRa60nm以下の試料” であれば、測定できるようになりました!

って、まだまだハードル高くない? と聞こえてきそうですが・・・(困)

そのようなお客様のために朗報です。
目の細かい研磨紙で研磨すると、表面粗さをRa60nmにすることができます。

これで、研磨紙で削れないほど硬い試料でなければ、TM測定が可能になります。


使用する研磨紙は、超極細目(番手#10000)。
DSC07095-3



研磨前と研磨後の表面画像を比較すると、一目瞭然です。

【研磨前】表面粗さ Ra100nm
試料台

【研磨後】表面粗さ Ra38nm
研磨後



TMで試料表面にレーザを当てると・・・


アセット 1


見づらいので少し拡大してみます。

アセット-2

研磨前(Ra100nm)よりも研磨後(Ra38nm)の方が、凸凹がない分
レーザ光がきちんと集約されているのが分かります。
これなら精度の良い測定ができそうです。

TMは試料表面に照射したレーザーの反射光を検出して測定しています。
表面状態が粗くてレーザ光が散乱してしまうと、十分な信号が得られず、測定することができません。

TMの測定原理
https://hrd-thermal.jp/apparatus/tm3.html


表面が粗くて測定を諦めていたお客さま、 もう一度お問い合わせください。
以前は測定できなかった試料でも、測定できる可能性があります。
測定できるできないの可否判断までは、無償でやらせていただきます。


お問い合わせは、以下URLから。
https://hrd-thermal.jp/contact/


(著:アワノッチ)