こんにちは。テツです。

激動の一年もあとわずかで終わります。
歳をとると、まさに光陰矢の如しで、時が経つのが本当に早く感じます。

私には今年やり残していることがいくつかあります。
皆様はやり残したことはありませんか? 全部完遂できましたか?


さて、今回はサーモウェーブアナライザTAの新しい機能についてご紹介します。

高温測定に関しては、今までもオプションでサーモウェーブアナライザTAにヒーターを搭載し、
対応してきましたが、低温測定については対応が出来ていませんでした。

今後、「低温測定も行いたい!」というお客様のために、
サーモウェーブアナライザTAに“真空チャンバー”を搭載して対応することになりました。
低温で測定をおこなう場合、防霜のために“真空チャンバー”搭載が必要になります。

※ ほかにも方法はいくつかありますが、今回は断熱効果も考えて、真空にする方法を選択しました。


以下は、サーモウェーブアナライザTAの測定部に真空チャンバーを搭載した様子です。
分布測定にも対応しています。(可動域:±15mm)

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ふたを外すとこんな感じ。

DSC05605

中に試料台があるのが分かります。




測定試料に合わせて、試料台も3パターン用意しました。

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左:通常試料用(分布測定にも対応)
中央:小さな試料用
右:短冊状の試料用



ふたを閉じて、どのくらい真空が引けるか確認してみます。





条件によって変わるとは思いますが、今回は 3.5×10-3 Pa になりました。


さて、真空が引けました。
いよいよ温度を下げていきます。

温度コントローラーの温度を、223K(-50℃)に設定しました。

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① 実際の温度
② 設定温度

ここまで冷えるのに3時間かかりましたが、しっかり安定してくれています。
試料台付近を目視確認したところ、霜も発生せず、温度を下げる前と見た目に変化はありません。

この状態で純銅の熱拡散率測定をおこなったところ、ほぼ文献値に近い値となりました。


今後は、実用化に向けて、樹脂やほかの色々な材料についても、
測定・検証を順次おこなっていく予定です。

近いうちに依頼測定メニューにも追加できる予定ですので、
低温測定の要望がある方は遠慮なくお問い合わせください。

販売する装置にも、オプションで、低温測定に必要な“真空チャンバー”を
搭載できるようにしていきます。

“真空チャンバー”の大きさや装置の形状など、まだいくつか課題は残っていますが、
皆さまのご要望に応えられるよう、尽力いたします。

これからもさまざまな機能を増やしていきたいと考えておりますので、
こんなの作ってほしいなど、ご要望がございましたら是非お問い合わせください。

では、来年度もまた変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。


(著:テツ)