大阪ラボのカトチャンです。
今回はこの金属プレートの熱拡散率分布を評価したいと思います。

金属プレート_黒化前


ん? 見たことあるな・・・、と思った方。
正解です!

実はこの金属プレートを使うのは2回目です。

前回は、測定間隔を変えて分布測定をおこない、
欠陥部分の見え方を比較しました。
熱物性の分布測定で、測定間隔を変えると結果の見え方はどう変わるか?!
http://blog.thermal-measurement.info/archives/52076370.html


また同じ測定をするのー?って思った方。
違います!

今回は、測定面を変えたいと思います。

前回は、『表面』にレーザを当てて、熱拡散率測定をおこないました。
なぜ表面だったのかというと、単純に絵が見えていたので比較がしやすかった
というのが理由です。


参考までに、前回測定したのはコチラ↓↓↓ 
金属プレート_表面
※ 画像は黒化後

右端付近に、カボチャの絵がうっすらと見えています。
このカボチャの線(溝)を欠陥に見立てて測定しました。

そのときの測定結果がコチラ ↓↓↓
0.25mmピッチでの熱物性の位相分布

はっきりくっきりとカボチャの絵(欠陥部分)を判別することができていました。



ではなぜ今回は裏面から測定するのか?
前回の測定で欠陥が見られることが分かったのだから、もう良いのでは?

・・・と疑問に思った方。


ごもっともです。



今回この測定をやってみようと思ったのは、
構造上視認できない箇所の欠陥を、熱物性測定で見ることはできませんか?
というお問い合わせが、最近増えているからです。

サンプル表面の欠陥は、ある程度の大きさがあれば、
視覚的に確認することができます。

目で見ることのできない小さなサイズの欠陥でも、
拡大鏡や顕微鏡などを使うことで、確認が可能です。

ただ、構造上、見えない箇所に欠陥があった場合には、
それを確認するのは非常に困難です。


と言うワケで、
「構造上見えない箇所の欠陥を、熱的に確認できるか?」
をテーマに今回の実験をおこないたいと思います。



今回測定するのは裏面です。
金属プレート_裏面

表面は、カボチャの絵(欠陥)が見えていましたが、
裏面からは、全く確認できません。





では早速、試料をセットして、測定スタート!!!

TA_測定ステージ

(測定には、サーモウェーブアナライザTAを使用。)






測定中.......





結果がでました!

熱拡散率測定結果_金属プレート_裏面・ピッチ粗

左下部分に、カボチャの絵(欠陥)が見えています。
分布測定の測定間隔を0.5[mm]にしたので、カボチャの絵が若干粗いです。

では、測定間隔をもっと細かく、0.2[mm]にして再測定してみます。




結果は・・・




熱拡散率測定結果_金属プレート_裏面・ピッチ細

よりくっきりとカボチャの絵(欠陥)が見えています。
 
ほぼ予想通りの結果となりました!



結論: 裏面の欠陥も熱的に評価することが可能です!!




欠陥があるということは、試料厚みが変わっているということです。
相対的な評価をおこなう分布測定では、その違いが顕著に表れます。
 
装置の性質上、一度に測定できる範囲は限られますが、
欠陥の確認は熱物性測定で評価可能ということがわかりました。 


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試料の欠陥・バラツキの評価をしたい方は、ぜひお問い合わせください。
http://www.bethel-thermal.jp/contact/index.html 

ほかにも、こんな測定がしたい。こういう風に測定出来ないか? など、
熱物性測定に関して疑問点やご要望がありましたら、
わたくし「カトちゃん」まで、お気軽にお問い合わせ下さい。


(著:カトチャン)