どーもノグッチャンです♪

皆さんGWはいかがでしたか?
休暇を満喫できたでしょうか?

長いとこだと10連休以上あるようですね。
うらやましい限りです。
・・・いや、その分休み明けの出勤が憂鬱になりそう(;一_一)



さて、今回のテーマは、「試料温度の違いによる測定」です。

当社の熱物性測定装置「サーモウェーブアナライザTA」をお使いの方は、
既にご存知かと思いますが、
TAには、オプションとして 「ヒーター機能」 の搭載が可能です。

今回は、このヒーターの機能を使った測定事例を紹介したいと思います。


ちなみにですが・・・
以前は、温度を制御する機械は外付けで、
手動での操作が必要でした。

ですが、去年の夏に装置のマイナーチェンジをおこなった際に、
温度を制御する機械は、装置内部に組み込まれて、
操作もPC上(ソフト)で、簡単にできるようになりました。

写真2
写真は、マイナーチェンジ後のTA35です。




さて、さっそく測定に参りましょう。

今回測定する試料は「銅(Cu)」です。
厚みは、515 [μm] です。

まず室温での測定をおこないます。(室温:約30℃)

室温での測定


測定結果は・・・

写真4

熱拡散率で、116 [×10-6m2s-1] になりました。



続いて、温度を300℃まで上げ、
試料(Cu)が300℃の時の熱拡散率を測定します。


温度を 300℃に設定し、温度制御開始ボタンをクリック!
温度が上がるまで、しばらく休憩です♪♪
高温測定300℃


300℃まで上がりました。
測定温度には、300℃ と表示されています。
高温測定300℃

温度が安定したら、いざ測定開始。




300℃での測定結果は・・・

高温での熱拡散率測定結果画面

300℃での熱拡散率の測定結果は、105 [×10-6m2s-1]  となりました。




今回の測定結果と文献値とを比較すると・・・


銅(Cu)の熱拡散率測定結果
測定温度 熱拡散率 [×10-6m2s-1] 文献値との差
実測値 文献値
室温: 30℃ 116 117 ▲0.8%
高温: 300℃ 105 103 1.9%



文献値と比較しても、ほぼ同一の値となりました。
妥当な結果と言えるでしょう。

◇ - ◇ - ◇ - ◇ - ◇


現状、対応可能な測定温度範囲は、室温~300℃ となっております。

温度を変化させた状態での、試料の熱伝導の変化に興味のある方は
お気軽にお声掛けください。



また、5/20~5/22の三日間
幕張メッセで開催される「テクノフロンティア2015」に、当社も出展しております。
そちらでも質問をお受けします。

お越しの際は、当社ブースにお立ち寄りくださいませ。
※運が良ければサーモマンに会えるかも♪


(著:ノグッチャン)