こんにちは。サーモマンです。

なんだか最近はタブレットPCを持っている方が多いですね。

私はまだ持っていませんが、
我が家では、子供の学習用で買おうか?
という話も出ています。
タブレットで勉強させる教材があるんですね。


それで、今日のお題は
「タブレットPCが売れれば熱物性屋が儲かる!?」です。


江戸時代から「風が吹けば桶屋が儲かる」なんて言われてますが、
「タブレットPCが売れれば熱物性屋が儲かる!?」は全然こじつけじゃないですよ。
実際そうなんですから。

その理由は、
機器の小型化、薄型化にあります。
もっと言うとファンレス化です。

従来のデスクトップPCでは、
クーリングファンを使って空気の対流で熱を逃がしていました。
もちろん、CPUからの放熱は重要でCPUからヒートシンクは
熱伝導で熱を逃がすのですが、
ヒートシンクから以降は主に空気の強制対流で熱を逃がします。

ノートPCでも通常はクーリングファンで空気の対流で熱を逃がしますので、
状況は大きくは変わりません。*


ファンレス化









タッチパネルと薄型の筐体が特徴のタブレットPCはどうでしょうか?
そうです。薄型筐体なので、クーリングファンで空気の対流を使って
内部の熱を逃がすことはできません。

固体の熱伝導を使ってCPUなどの熱を筐体表面に逃がします。
内部に熱伝導性の高い素材を使って効率的に熱を拡散させます。
したがって、素材の熱伝導率評価が重要となってきます。

ですから、もともと「熱設計屋」さんがやっていた熱設計に加えて、
「熱物性屋」さんがやっている熱物性測定、特に熱伝導率測定も
重要性が増しているのです。

というわけで、
「タブレットPCが売れれば熱物性屋が儲かる!」
の仕組みわかっていただけたでしょうか?

御依頼・ご相談は、株式会社ベテル、お問い合わせフォームをご利用ください。

http://www.bethel-thermal.jp/contact/index.html

*最近の薄型ノートPCでクーリングファンが無いものはタブレットと同じですが
液晶パネルが折り畳み式で表面積が大きい分、タブレットPCよりは放熱が容易と思われます。