今回はイットリア安定化ジルコニア(YSZ)の測定結果です。

「ジルコニアを元とした酸化物で、酸化イットリウムを添加して、
室温下でのジルコニアの結晶構造を安定化させたもの。」だそうです。

用途は、耐火物、電気伝導性セラミックス、
固体酸化物形燃料電池 (SOFC)製品の材料、
硬度と単結晶中の光学特性から、宝石として(キュービックジルコニア)
だそうです。
(ここまで、ウィキペディアより) 

燃料電池の材料ということですと、
使用する温度が高いので熱物性は重要です。

また、キュービックジルコニアはダイヤモンドに似ています。
ダイヤモンド同様 屈折率が高いので、きらきらと輝きます。
しかし、熱伝導率が大幅に違います。
簡易的な熱的な性質で宝石を見分ける装置もあるようです。

そして、ガスタービンの遮熱コーティングTBCコートにも使われます。
(TBC=Thermal Barrier Coating)

 サーモウェーブアナライザーで測定した結果は、
熱拡散率で1.13×10^-6 m^2s^-1でした。

ダイヤモンドに比べると2~3桁低い値です。 

当社のサーモウエーブアナライザーTAは、
非接触測定が可能です。
炭素系の材料は表面処理不要で測定できる場合が、
多数あります。

測定依頼は、
株式会社ベテル、下記メールアドレスまでご連絡ください。
k-hatori@bethel.co.jp