今回はTa(タンタル)の測定事例の紹介です。

Ta(タンタル)はレアメタルの一種で、産業的にきわめて重要な物質といわれています。(※Wikipedia参照
Taがよく利用される分野はコンデンサで、タンタルコンデンサと呼ばれるものは他種コンデンサに比べて小型で、漏れ電流が少ない上、安定度がよいということです。
パソコンや携帯電話、小さなエレクトロニクス製品には多数のタンタルコンデンサが使用されています。
また人工骨や歯のインプラントの材料に使われています。これは人体に無害な金属であるためです。
その他の用途分野では、高温炉用ヒーター・容器・リード線、光学レンズ材料、超硬工具材料などがあり、産業界に多岐に渡って使われる重要な材料です。

今回測定したのサンプルは外形□40mmの厚さt=50μmの試料サンプルです。

当社のサーモウエーブアナライザーTAで測定しますと、

熱伝導率(熱拡散率)

 約58W/mK ( 25mm2/s )
   *熱伝導率は熱拡散率の測定値と比熱と密度の文献値から計算。

という結果です。
同じTa(タンタル)試料で厚みが違う、10μm・30μm・100μmでも同じ測定結果が得られています。

当社のサーモウエーブアナライザーTAは、
熱伝導率の異方性がある材料でも、同一ワークで測定できる装置です。
測定依頼は、
株式会社ベテル、下記メールアドレスまでご連絡ください。
k-hatori@bethel.co.jp